事業者住所録データの販売を始めてから10年になりますが、あっという間に過ぎた10年にも思えるし、まだ10年なのかと思えるときもあります。
その時々の振り返る時の気持ちに左右されているのかもしれません。
「最近ちょっと楽しいかな?」と言うときはあっという間の10年と感じるし、「最近ちょっと憂鬱だな」と言うときは長ーい10年だなと感じます。
元々なんでこの事業を始めたんだろうと言う事から考えると、ある事業者名簿を購入した事から始まっています。
ダイレクトメールを出すための事業者名簿が欲しくて、何件かの名簿屋さんを当たり、その中から「まぁこの内容だったら大丈夫かな?」という名簿を購入しました。
当時は紙ベースの名簿だったので、宛名シール用のデータとして入力から始めました。
無事データ入力も済み、いよいよラベル印刷、そして発送と進みました。
数日後からショックな出来事が続きます。
数件の反応があり喜びはしたのですが、毎日、毎日どんどんあて先不明で郵送物が返却されてきたのです。
最終的には役4割ほどが戻ってきました。
「えっなんで?、確か最新の名簿って言ってたよな?」
結構高額な名簿であったこと、戻りが多すぎたこと、仮に販売につながったとしてもうれしさは半減どころではありませんでした。
とにかくショックでした。
当時としては既にインターネット上では多くの事業者がホームページを公開し、ホームページを公開していなくても様々なところから事業者の会社名や住所、電話番号を知ることは容易に出来ていました。
せっかく多くの事業所が商売につながればと思い自社の最低限の情報はネット上で公開している状況を利用しない手はないと思い、データ収集の手段を試行錯誤して試していました。
ある程度のデータが溜まったところで、そのデータを元に宛名シールを作成し、ダイレクトメールを発送して見ました。
何と戻りがほとんどありませんでした。
結果も上々で予定以上の売上を上げることが出来ました。
そこで思ったのが同じ事で困っている方は意外と多いのでは?
データ取得方法をシステム化することで、短時間で多くのデータを取りまとめ、ファイルとして作成出来れば多くの方に提供出来るのでは?
と考え、いろいろと試行錯誤の日々に突入しました。
それからは、あっという間の10年でした。
※この後の話は次回に