デジタル化、デジタル化ってなぜ急ぐ?
国民の管理をしやすくするのが一番の目的?
ひとつのコードに様々なものが紐付けされていく。
その途中でまたもや問題発覚。
これは当然のことです。
運用ありきのシステムでは、トラブルが発生するのはあたりまえ。
一番のトラブル要件と言えば、人的なミスです。
データ入力は当然ながら発生します。
それを未然に防ぐには二重、三重のチェックが必要です。
とりあえず入力を済ませれば良いと言うものではありません。
運用を急ぐあまりに、そのチェックもおろそかになっていたのではないでしょうか?
この入力ミスというトラブルは、決して無くなることはありません。
まず私を始め、自分が入力ミスをするはずはないと思って入力しているからです。
ベテランになればなるほどその意識は高く、その分チェックを厳しく行う必要があります。
また、データ漏洩という問題も多くは人的な要素が大きいです。
いくらシステムを高機能な仕組みを持たせても、それを管理する人間に、「魔が差した」という理由が存在する限り無くなることはありません。
というように多くのトラブルには「人」が係わってきました。
しかし、これからはどうでしょうか?
「電気」というトラブルが起因する障害が発生を前提とした仕組みを作成しておく必要があります。
このところに異常な気温上昇、気温上昇が常に起きれば当然ながら電力不足となってきます。
現状に日本はどれほどの電力不足に対応出来るのでしょうか?
現状活動しているシステムは電力が無ければ動かすことさえ難しいのです。
いままではアナログな仕組みで運用してきたものも、システムを活用る事で、停電が発生したら全く使いものにならなくなり、サービスを提供する側も、サービスを受ける側も自分たちの手では解決策は見いだせなくなります。
デジタル化を推進することより、最優先で行う事は国民が安心して利用可能な「電力確保」ではないでしょうか?
各電力会社はその電力確保のためなのか?電力料金の値上げをしてきます。
外的要素である「石油」が高額という理由なのでしょうが、その石油も無限ではなく、また環境の上でも火力発電から、クリーンエネルギーの生産をしなければなりません。
なぜ大きな電力を供給出来る「原子力発電」が問題になっているのでしょうか?
それは2011年に発生した東日本大震災による福島第一原子力発電所事故に起因するのではないでしょうか。
この時も「まさかこんなに大きな地震が発生し、こんなに大きな津波が発生するとは?」という後付けの言い訳です。
それだけにこれから発生するだろうトラブルは、いままでになかった、予想しづらい事が起きると考えなければなりません。
予想される事が5であれば、最低でもその2倍の10を想定した対応を考えておかないと安心出来ないという事にもなるのです。
そういう安心を私たちは何一つ手にしていない不安もあります。
大きな停電が起きる度に不安になる「電力」問題。
電力が無ければ、通信が出来ない。
電話もインターネットも利用出来なくなります。
そんな事態を想像してみて下さい。
やはり「デジタル化」より最優先は「安定した電力供給」となります。
確かにデジタル化における恩恵はかなり大きなものがありますが、そのデジタル化には大きな電力を要することが最低条件です。
最近は宇宙戦争という言葉をよく聞くようになりました。
衛星からインフラのひとつである「発電所」を破壊することで、これからの戦争に勝利をもたらすとも言われています。
であれば、デジタル資産を守る、いや利用するためには電力が必要となるので、そういうあってはならないことですが、予想できない事にも対応しておくことが先の大震災からの教訓として手を打っておく必要があります。
ガソリン車から電気自動車へ?
その電源はどうやって確保していくのだろうか?
その積算や実施計画は出来ているのだろうか?
こちらもやはり見切り発車で、その保証は今のところ、存在していないように感じます。
この先、10年いったいデジタル化と電力問題は解決しているのだろうか?
間違ってもデジタル化を推進したことで、電力が足かせとなり、国民生活が困難になることは避けていただきたいものです。
何十年も前に言われた少子化問題も解決の糸口も見えず、先の大震災からの教訓である電力問題も解決への糸口も見えず、なぜいまデジタル化?
と個人的には感じてしまいます。
ちょうどG7広島サミットが開催される事ですので、共通する問題も多くあるはずです。
先の10年、20年を見据えた現在の問題を解決する策を見いだしていただきたいものです。