この人口減少は様々な業種に影響を与え、今後の大きな課題にもなっています。
それなのにおかしな現象もでています。
美容室を取り上げてみると、このご時世にどんどん新店舗がオープンしています。
しかし、閉店に追いやられるお店もかなりの数となっています。
厚労省のデータによると約25万件の美容室が存在する事になっていますが、住所録データでは約12万件となっています。
不思議ですね。
13万件の美容室は何処へ行ってしまったのでしょうか?
美容室の一人経営者が全体の約32%、スタッフ2名が全体の約28%となっていて小規模な美容室が全体の6割を占めています。
この小規模な美容室では電話番号を公開していなかったり、携帯電話での予約、ネット予約のため電話番号を公開していないケースがどんどん増えています。
DMデータ販売では、きちんと電話番号を公開している美容室のみをリストアップしているためこの件数の差が出ています。
美容室の開業は小資本で実現出来るため、新店オープンしやすいと言われていますが、その反面短期間で店を閉めてしまうケースも多いと聞きます。
ここで注目なのが、人口が減少しているのに美容室の件数が減少数が比例していないという問題があり、つまり顧客の取り合いがあり、一定の固定客を得られないお店は経営不振に追い込まれるという構図になっています。
また、労働環境が厳しい業界とも言われており、年々美容師の数は多くなっているのですが、その厳しい労働環境では働けず、実際の資格保有者と働き手の数がマッチしておらず、日常的な人手不足にもなっています。
そんな中、フリーランスとしての美容師も増加しているようです。
美容室の現状としては、新規顧客の確保とリピーター(固定客)の確保が鍵となっていて、よく聞くクーポンサイトを活用してもなかなか収益につながっていないようです。
また、技術に不満があるという利用者も多く、さらには接客態度にも不満を持っている方が多くいることも事実のようです。
おそらくこういった不満がある方の多くが固定客になっていない利用者なので、そのフリーなお客様をどう新たに取り込み、固定化していくかにお店の将来がかかっています。
お店の雰囲気、接客態度、技術が施術料金と見合っているかどうかが利用者の判断のようです。
それなら、お店の雰囲気を良くし、接客態度を見直し、技術を向上させれば、口コミの評判も良くなり、固定客を増加させることが出来そうです。
と分かっていても出来ないと言うのが現状のようです。
その要因は多々ありそうです。
一番の大きな理由は労働環境とその待遇にあるようです。
「にわとり」が先か「たまご」が先かの話になっているようで、なかなか小規模店舗では打破できないようです。
その打破できないお店が閉店し、労働環境に不満を持った美容師が新店をオープンさせ、オープンわずかで閉店に追いやられるという状況が多い業種と感じています。
人口が減少しているというのは聞いているけど、誰でも美容室は利用するので技術さえあればという安易な考えで経営をしているお店が窮地に追い込まれているようです。
100人の見込み客を2店で争っても2店とも閉店する事になってしまいます。
お店の規模や継続するための月次の売上、その売上を実現するには何人の施術をしなければならないのか?
その人数はお店の商圏に存在しているのかどうか?
いなければどうやって他の地区から足を向かせるのか?
今後の商圏の人口を理解した上での計画が必要となってきます。
もひとつ高齢化という問題も人口減少と合わせて考えて行かなければならない問題でもあります。
これは美容室に限ったことではなく、大きな枠で言えば現在商売をされている事業所様全てに言える事です。
とにかく人口減少においては、「選んでもらえる美容室」でなければなりません。
大手のクーポンシステムを利用しようが、折角やってきてくれたお客様が「接客が悪い」「技術に難がある」という簡素を持ってしまったら、二度とお店にやってくることはありません。
「選んでもらえる美容室」を実現する事が生き延びていく鍵となっています。
新店オープンされた美容室が、長くお店を続けられることを願っています。
ぜひ頑張って選んでもらえるお店造りを成功させて下さい。
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